昨年末Twitterのペンギンクラスターが騒然となる話題が流れました。国際鳥類学会議(IOC)のメンバーが2010年10月にIOC World Bird Namesの最新版を公開したのですが、それによるとなんとペンギンが19種となっていたのです。今までポピュラーになっていたペンギン18種説との違いは、
- イワトビペンギンの3亜種をそれぞれ独立種(ニシイワトビペンギン、ヒガシイワトビペンギン、キタイワトビペンギン)として取り扱う。
- ハネジロペンギンはコガタペンギンの亜種として取り扱う
ということです。コガタペンギンの亜種になってしまったハネジロペンギンについてはまた改めて論ずることとして、問題はいままで1種だったイワトビペンギンの3種類、簡単に区別できるのかなぁというのが我々ペンギン好きにとっての大問題となったわけでございます。
名書「ウィロー教授のペンギン学特論」と「ペンギン大百科」で記述されている区別の仕方を簡単にまとめると、
- 冠羽が非常に長いのがキタイワトビペンギン
- 冠羽が長めで、くちばしの付け根にピンクの皮膚が露出している部分があるのがヒガシイワトビペンギン
- 冠羽が短いのがくちばしの付け根にピンクの皮膚が露出している部分がないのがニシイワトビペンギン
となっています。
百聞は一見にしかず。文字よりビジュアルで違いが解るものはないかということで、私ホイホが各地の動物園・水族館で撮影した莫大なペンギン画像ストック(死蔵とも言うw)をチェックしたところ、何とか3種の違いが説明できそうな写真がありましたのでご紹介します。実際に写真を見てください。

キタイワトビペンギン(油壺マリンパーク)

ニシイワトビペンギン(志摩マリンランド)

ヒガシイワトビペンギン(豊橋総合動植物公園)
3種の違い判りますか?冠羽の微妙な長さの違いに注目です。
キタイワトビペンギンは冠羽がふさふさなので見分けるのは簡単ですね。では、ニシイワトビペンギンとヒガシイワトビペンギンの違い、くちばしの付け根に注目してみてみましょう。

ニシイワトビペンギンはくちばしの付け根にピンクの皮膚が露出している部分がありません。

ヒガシイワトビペンギンはくちばしの付け根にピンクの皮膚が露出している部分があります。
これで明日からイワトビペンギン3種の区別できますよね!
なお、ニシイワトビペンギンとヒガシイワトビペンギン、各動物園水族館で公式に表明されている物ではありません(両園館とも単に「イワトビペンギン」としか表示していません)。あくまでホイホが特徴から推測した物ですので、間違っている可能性もあります。
Reference
Gill, F and D Donsker (Eds). 2010. IOC World Bird Names (version 2.7). Available at http://www.worldbirdnames.org/ [Accessed "2011-01-07"].
はじめまして。イワトビペンギンが2種類から3種類に増えたこと、初めて知りました。
見分け方も写真のご説明で 大変わかりやすいと思います。
ところで、ほかの鳥の仲間では概観が雌雄で著しく違うものですが、
ペンギンの場合はそのような差は見受けられないのでしょうか?
Skydaisy9さんどうもです。ペンギンは他の鳥に見られるように雌雄での大きな差はないそうです。くちばしの大きさが若干異なる(雄の方が大きいとか)ということはあるそうです。